拙書「いい家づくりの教科書」の読者

塾長 釜中 明   平成24年12月3日


昨日(12/2)いい家塾 第15期生のOさんご夫妻が家族全員で相談に来られた。

4歳のお兄ちゃんと2歳の双子の妹の可愛い兄妹も一緒である。

ご夫妻は、まだ30歳前半の若いカップルでご主人が15期生として学ばれて先月卒業したばかりだ。

用件は、今は賃貸マンションに住んでいるが、木造戸建を新築したいとのこと。そして土地も探さなければならないという。

 

ヒヤリングシートに書いて頂くと大方の概要が把握できる。どんな住まいが欲しいのか色んな角度から尋ね、また家族の健康状態などもチェックする。今回は土地から探すので希望の地域も尋ねた。そしてなりより予算が重要ポイントである。資金計画やローンのアドバイスもし、希望地域が明確になったので予算に見合う土地探しをサポーターに早速依頼した。

 

ご主人から「講座は大変参考になった」と感謝されたので何処で存在を知ったのかと尋ねた。奥さんが、家造りをそろそろ考えていたので書店で本を探していたら拙書を見つけて購読したという。とても分かりやすく解説してあったので主人に講座を受講してもらったそうだ。

 

20107月、全国発売されたので各地から質問などお便りを頂いた。各地で講座を開設して欲しいという依頼はたくさんいただいた。また、建築の依頼も各地から寄せられたが遠方の為お応え出来ないのが残念である。

 

15期の受講生は拙書を読んで参加した人は多い。多くの方に後悔しないように真実を伝えたくて出版した甲斐があったと喜んでいる。

実際、土地の診断から家造りまでサポートする事で苦労や悩みもあるが、竣工した時は塾生と共に何倍も喜びと感動を共有することができる。当塾を始めて9年か経過するが開設して本当に良かったと思う。

 

来年25年の16期生の募集が始まった。2月から毎月第4日曜日11月までの10講座です。是非ご一緒に家造り全般について勉強しませんか。お待ちしています

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「鬼に訊け」上映会&トークセッション開催!

こんにちは。事務局 釜中悠至です。
11月8日は「いい家の日」ということで、いい家塾では様々な企画で「家」に関する企画を開催してきました。

今年は1部で「鬼に訊け〜宮大工西岡常一の遺言」というドキュメンタリー映画の上映会を、2部でトークセッションを行います。

西岡常一さんは幼少時から祖父であり宮大工の棟梁をしていた祖父から、棟梁としての教育をうけてきました。法隆寺、薬師寺などの再建に棟梁として関わり、宮大工としては初めての文化功労者にも選ばれています。

この映画は、寺院建築の技術を後世に伝えるために尽力し、「最後の宮大工」と称された西岡棟梁の想いが詰まったものです。

2部のトークセッションは、コーディネーターに大阪市立大学大学院の小池志保子先生。 パネリストには薬師寺の安田暎胤長老、「鬼に訊け」の監督でもある山崎佑次監督、塾長の釜中明です。

豪華な顔ぶれでお送りします。
ぜひ会場にお越し下さい。

日   時:平成24年10月28日(日)13:00〜16:30
会   場:住まい情報センター3階 ホール
参加費:1,000円

お申し込み、お問い合わせはいい家塾 事務局まで。
電話:06−6773−3423
mail :info@e-iejuku.jp

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化学物質過敏症の恐怖

                             塾長  釜中 明

「いのちの林檎」という、ドキュメンタリー映画を観賞した。化学物質過敏症(CS)の主人公が、近所のゴルフ場に散布した農薬散布で息が出来なくなり、母と二人で呼吸のできる場所を探して車で旅に出る。まさに生死をさまようような過酷な日々を余儀なくされた若い女性の記録である。

遂に、水も飲めなくなり生命の危機に瀕した時、命を救ったのは医学ではなく無農薬で栽培されたりんごであったという。



同時に、ご自身のシックハウス体験をもとに、アレルギー科の吹角医師の記念講演があった。

化学物質過敏症の患者は70~90万人と推定され、原因の59%がシックハウスでトップだそうだ。吹角医師は、我が家を大手ハウスメーカーのDハウスで新築した。入居後家族全員がシックハウス症候群&化学物質過敏症になり大変な苦しみを体験された。現在、専門医として多くの患者の治療に貢献しておられる。



いい家塾では、日本住宅の五重苦のトップがシックハウスであると位置づけ、原因と対策を授業している。常々、シックハウス症候群や化学物質過敏症の存在と恐怖を知ってほしいと云ってきた余りにも消費者は無頓着で無防備であることに警鐘を鳴らしてきたのです。

リフォームや新築の我が家に入居後、シックハウス症候群になりさらに化学物質過敏症になる人が益々増加している。しかし、この危険な実態をマスコミは取上げません。それは原因物質の排出企業がメディアのスポンサーであるからです。



住まいには多くの石油化学製品が建材や塗料、接着剤、生活用品などに使われている。これがVOC(揮発性有機化合物)を発散させ室内空気を汚染し、シックハウス症候群の元凶になるのです

安易に高額な家を買う事の怖さを、この映画は警鐘を鳴らしてくれました。「賢明な消費者の輩出」が本塾の目的です。知らない事のつけを払う事の無いよう、自己責任で「良品と悪品」を峻別する消費者になる以外、残念ながら防衛策はなさそうです。


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11月5日の市民公開講座神戸編

こんにちは。事務局です。

11月5日に神戸の日本真珠会館で市民公開講座を開催しました。

参加して下さった皆さん、講師の先生、どうもありがとうございました。

今回は第1回目、次回は11月13日(日)に開催します!

13日の講師は

「会場案内」アトリエ2馬力 吉田公彦氏
「省エネの家造り」胡桃設計 木津田秀雄氏
「いい家塾の使命 〜家造り5つの決めて〜」塾長 釜中明
「住まいと色彩」 桶村 久美子氏

オプションツアー
「神戸居留地まち歩き」

引き続き参加者募集中です。

皆さん是非ご参加ください。

「チラシ」
http://e-iejuku.jp/_userdata/115kobe.pdf

今日は写真で第1回の様子をご紹介します。

【会場:日本真珠会館】
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神戸旧居留地の端にあります。
レトロな感じの建物です。


【建物説明】
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光安義博さんから説明をうけています。


【建物説明2】
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実際に案内していただきました。
この建物は光安義光さん(講師の光安さんのお父さまです)が設計されたものです。
「知られざる名建築家」として、数々の建物の設計をされています。

【塾長:いい家塾の使命〜家造り5つの決めて〜】
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【吉田公彦さん:断熱の重要性】
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模型と断熱材のサンプルをもとに丁寧に説明していただきました。

【前出英子先生:収納とリフォーム】
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住まいの総合アドバイザー、前出先生が主に収納についてのお話しをオモシロく講演!
笑いながら勉強できるあっと言う間の一時間でした。

【中庭】
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かなりいい感じです。
憩いの場ですね!

当日はあいにくの雨模様で、予定していたまち歩きは中止に。
とても残念ですが、楽しみは13日に持ち越しということで。

お申し込みお問い合わせはいい家塾事務局まで。

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神戸で開催!後悔しない家造り講座 

こんにちは
事務局です

今日はイベントのご案内です

11月5日(土)、13(日)に神戸で<いい家塾>主催の勉強会を開催します

こんなはずではなかった!後悔しないための家造り講座【神戸編】
 (詳細はチラシをご参照ください)

いい家の日を記念して2日間行われる今回の勉強会
それぞれ面白い内容を企画しております

前出英子さん「リフォームと収納」
http://www.e-splan.com/

桶村久美子さんの「住まいと色彩」
http://www.shikisai-ok.com/

などいい家塾でも大人気の講座に加え、塾長の基調講演

光安さんによる会場「日本真珠会館の案内」

サポーターの吉田公彦さん、木津田秀雄さんの講義もあります。

1日参加は1,000円、2日とも参加の場合は1,500円です。

勉強会終了後は神戸居留地のまち歩き企画もあります。

お申し込み、お問い合わせは、いい家塾事務局まで。

皆さんの参加をお待ちしております!

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被災地東北へ

こんにちは。事務局です。
7月27日から東北へ行っていました。

3月11日に起こった地震からもうすぐ5ヶ月。
大阪にいる自分はどんなことができるのだろうか・・・
と悶々としておりましたが、やっと自分なりの関わり方がはっきりしました。

親をなくした子どもを、自立するまでの間支援する団体をつくり、そこの事務局をさせてただくことになりました。
建物は、現地で所有者から提供していただいたり、新しく建築する予定となってます。

詳細は暫定的ですがWebサイトに上がっております。

「子ども達の自立を支援するネットワーク(NPO法人申請準備中)」
http://sncss311.jimdo.com/

今回はその視察をかねての工程でした。

メディアを通してではわからない現状が見え、有意義な時間となりました。
写真を中心にご報告です。

【蓮笑庵にて】
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福島県田村市にある、民画家の渡辺俊明先生の画廊、工房、ご自宅です。
先生は平成17年にお亡くなりになりましたが、先生の残された作品や、想い、自然をそのままに使った建物や庭は健在です。
奥様の仁子さんが今回の支援活動に協力をしてくれております。

「蓮笑庵」
http://www.renshoan.com/

その後、同じく田村市で土地を提供してくれる方を訪問。
関わる方みなさんがいい人で温かい気持ちになりました。
「支援」なんて言ってますが、どちらが勇気をもらっているのかわかりません。


【ムトーの家】
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宮城県にある「ムトーの家」です。
提供してくれた武藤さんには本当に感謝です。
これからどのような動きになるか楽しみです。

【沿岸部の写真】 
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津波にやられた沿岸部にいくと景色は一変します。
ハード面だけ見ると、津波があった地域とそうではない地域の差は歴然です。
上の写真は塩害で枯れたスギです。

くっきりわかれているのが印象的です。
手前には家が建っていたり、生活があったと思われますが、今はその面影すらありません。

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【唐桑】
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漁業、気仙大工などで有名な唐桑半島にも行ってきました。
ここも他の沿岸部同様、津波にさらわれた地域は見るのもつらい状況でした。

今回は、福島→宮城→岩手の三県を車で移動。
一見被害がなさそうに見える地域もありましたが、数万人が亡くなった今回の震災。
心におった傷ははかりしれません。

人はすぐに忘れるものですが、忘れてはいけないことはあります。
今回の震災も世界中の方が支援の手を差し伸べたことには感動しました。

ただ、復興、再生は短絡的なものではないと思います。
被災地から比較的遠くにいる我々は、長期間、地に足のついた活動で一緒に歩んでいく覚悟が必要です。

みんなが、早く、心の底から笑顔になれますように。

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さぼっててすいません

こんにちは。事務局です。

久しぶりの記事です。

思えば前の投稿が4月29日・・・2ヶ月半も放置してしまいました。
すいません!

さて、その間いろいろとありましたが、写真のある物をダイジェストで。

【瓢箪山の家、上棟】

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前回の投稿でも登場した「瓢箪山の家」
無事に上棟を終え、構造見学会を終え、工事が進んでおります。

上の写真は塾長が棟木にお施主さんの名前や担当者の名前を書いているところです。

良い記念になりますね!

棟上げの日は前日まで土砂降り。

天気が心配でどきどきしてましたが、当日は雨も降らず予定通り棟上げができました。

Iさん、おめでとうございます!
完成が楽しみですね。

【打ち合せの横で】

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このかわいこちゃん二人は現在計画中のお施主さんのお嬢さんです。

かしこいし、かわいいし、メロメロになってます。

私の担当はこの娘たちと遊ぶこと。
贅沢な仕事だこと。

ちなみにこれは、おり紙でパンダとか作ってる所です。
にんじん、だいこん、かばんも作れます。
自由自在!

おままごととか、りかちゃん人形とか、ファッションショーとかもしてます。

とても楽しいです。

【蒜山(ひるぜん)へ調査】

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岡山県にある避暑地、蒜山に別荘の調査に行って来ました。

ごらんのとおり屋根がバキリといってます。
昨冬の大雪の重みで破損してしまっということです。

瓦が重い上に、勾配がゆるいんで雪の重みに耐えれなかったんでしょうね。

次の冬にはきちんと耐えられるようお治しさせていただきたいです。

さて蒜山ですが、私は行くのが初めてだったのですが、景色、環境が最高の場所でした。

今日の大阪は34℃・・・
蒜山は29℃らしいです。

風も気持ちいいんやろうな。

ということでとりあえずここまでにしておきます。
なんやかんやとあったんですが、どうもブログはサボってしまいがち・・

どうもすいません!!

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地鎮祭

こんにちは。
事務局 釜中悠至です。

本日4月29日は「昭和の日」
今日からゴールデンウィークの方も多いんじゃないでしょうか。
とてもいいお天気ですしおでかけ日和ですね。

私は午前中から地鎮祭に参加してきました。

式を執り行っていただいたのは生國魂神社さんです。
事務局の近所にある由緒ただしい神社で「いくたまさん」と呼ばれ親しまれています。

いい家塾では、地鎮祭を執り行う際、できるだけいくたまさんにお願いするようにしています。理由のひとつは、いくたまさんに「家造祖神社(やづくりみおやじんじゃ)」というお社があるからなんです。日本で唯一の家造りの神様で、豊臣秀吉が大阪城建築の際に創った神社とのことです。

地鎮祭では建築現場に行く前に関係者がいくたまさんに集まって本殿と家造祖神社にお参りします。

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【家造祖神社】
権禰宜の小松さんから神社の由緒を説明していただきました。
建築だけではなく、家内安全のご利益があるそうです。
お施主さんご夫妻と娘さん夫婦、お孫さんも参列しくださいました。


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【地鎮祭】
現地に移動して地鎮祭です。
地鎮祭が行われるようになったのは藤原時代とのこと。
「とこしずめのまつり」とも言われます。
神道の考えでは日本の国土はすべて神様のもので、その土地に家を建てる時には神様に祈願します。いくたまさんにはいつも丁寧にわかりやすく執り行っていただいてます。

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【大阪平野一望!!】
今回の建築現場の最寄り駅は瓢箪山駅で、徒歩20分ぐらい生駒山の方に上がったところにあります。そして現場から歩いてすぐのところに大阪平野を一望できるスポットが!
良い景色!
はるか昔は海(河内湾)だったそうです。

これから家造りが始まります。
お施主さま、今日は本当におめでとうございます。
いい家が出来上がるのが楽しみですね。

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実習編 日本民家集落博物館

こんにちは。釜中悠至です。

4月24日(日)いい家塾の14期 第3講が開催されました。
今回は実習編として豊中市の服部緑地公園にある「日本民家集落博物館」に行ってきました。前日まで雨が降っており、天気が不安でしたが当日は雨も止み良いお天気でした。

会場の説明を少し。
ここは、日本各地の代表的な古民家を移築復元し、関連民具と合わせて展示する博物館。1956年(昭和31年)に日本で最初に設置された野外博物館です。施設内には17世紀〜19世紀に建築された12棟の民家が復元されています。

(日本民家集落博物館)
http://www.occh.or.jp/minka/institution.html

いい家塾では過去に2回、同じように実習編としてここに訪れています。
いずれも参加された方から好評で、今回も楽しみにされていた方が多数いらっしゃいました。

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【入り口:河内布施(大阪府)の長屋門】
いきなりいい雰囲気です。
18世紀中頃の建築。
寄贈者は、「塩爺」の愛称で有名な元衆議院議員 塩川正十郎さんです。

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【飛騨白川の民家前で】
今回はボランティアガイドの高田さんが館内を案内してくださいました。
2時間の説明でしたが、建築のことはもちろん、各地の風土や風習なども丁寧にお話してくださり、アンケートには「思いもかけず民俗学の勉強にもなった」
と書いてくださる方もいました。
ほんとうにありがとうございます。

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【いろりを囲んで】
古民家の維持にも欠かせないいろりです。
煙が茅葺き屋根の防虫、防腐対策になります。
最近は火を見る機会が少なくなりました。
昔は家庭の中心に火があって、そこに家族みんなが集まってたんですよね。
参加した子供も良い経験になったと思います。

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【大和十津川の民家】
1823年建築の民家です。
この建物、サポーターの山本啓二さんの故郷三重県熊野の建物とそっくりなんだそうです。軒の下にある板は風雨対策とのこと。
いろいろと考えて建築されているんですね。

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【受講中!】
最後はカルチュア服部という施設内の貸会議室を借りて講義です。
塾長のアイスブレーキング、山本啓二さん、吉田公彦さんの講義と続きます。

最後まで皆さん真剣に話を聞いてくれます。
スタッフとして、こんな嬉しいことはありません。

さてこの博物館は、大阪にいながら2つの普段では体験できない大きな広がりをもってます。

ひとつは、地域としての考え方。
建築物にはその地域の特性が顕著にあらわれます。
気候や建築資材、どんな仕事で生計を立てているのか。
実際に現地に行かないとわからないことも多いですが、ここでは民家をとおしてその片鱗にふれることができます。

ふたつめは、時間軸の考え方。
300年前の建物が元気な姿で残ってます。
服部緑地は周りに高い建物も少なく、緑が豊富です。
なので何となくタイムスリップしたような感覚になります。
(バーベキューの匂いと、野外音楽堂の音楽は少し気になりますが・・・)

同じような建物を建てるのは法律上や資材の調達など難しい面がありますが、現代の生活スタイルに合わせた家を建てるのにも非常に参考になることが多いです。

ここにある建物は有力者やお金持ちの人の建物が多いので、これから家を新築する人や、今ある家を改修して住まれる方にとって規模が少し違うかもしれません。
ですが、戦後の住宅不足の時代と違って、今は一応は、建物は足りている状態です。
そんな状況で家を建てるんですから、やっぱり短命な住宅ではなく、長期間住み繋げる家を建築してほしいな、と感じてます。

50年以上経てば(登録)文化財の用件をみたすんです。
そんな素敵な家を造ってください。

ちょっと脱線しましたが、33名の参加者で、無事にイベントを終了できました。
ご協力いただいた博物館関係者のみなさん、参加者のみなさんどうもありがとうございました。スタッフの方もお疲れさまでした!

次回のいい家塾は、5月22日(日)11:30〜 
会場は「大阪市立住まい情報センタ−」です。

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小さな巨人「水谷ペイント」

いい家塾 塾長 釜中 明

4月12日、水谷ペイント㈱本社工場を「いい家塾」の関係者17名で訪問した。なんとも実りの多い見学会でしたのでレポートします。
ご縁は、昨年当塾が受注したN分譲マンションの大規模改修コンサルティングでした。その外壁塗装工事で採用した塗料が水谷ペイント社製の「ナノコンポジットW」でした。産官学共同開発で15年の研究の結果開発されたのです。ナノテクノロジーが環境対応と機能性を両立させた画期的な壁用塗料で、特許取得もされ「井上春成賞」受賞という大変優れものでした。
工事完了時、住民の皆さんが慰労会を開いてくださり、落合雅治理事長初め感謝の言葉を頂戴しました。
主な要因は、劣化診断から始まり最適な改修工事をしたことや、使用した塗料が大変好評だったのです。

さらに昨年末、産官学共同で「バイオマスR」という屋根用塗料の完成発表会にお招き頂きました。文字通り原材料は「生物資源の固まりで有機性の廃棄物」です。いわゆる「植物由来の資源」から誕生した画期的な塗料が完成したのです。
世の中の塗料のほとんどが石油化学製品から出来ています。石油由来は、人体に大きな負荷をかけるVOC(揮発性有機化合物)を発散させます。これがシックハウスの原因物質であり、シックハウス症候群や70万人以上といわれる化学物質過敏症で多くの人を苦しめているは周知の通りです。

私はこの素晴らしい画期的な商品の製造現場を見たい、そしてこれを造る人たちに会いたいと思い立ち仲間と訪問したのです。
第1部は工場見学とプレゼンテーション、2部はトークセッションというプログラムを組みました。
当日は水谷成彦社長初め10名の幹部社員が対応してくださいました。工場見学ではマル秘の現場も特別に見せていただきました。主要商品のプレゼンテーションでは上記2商品の開発技術担当者から 開発経緯を聞きました。とても真似の出来ない化学技術者のひたむきな情熱に感動を覚えました。

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【トークセッションの様子】

来年創業90年を迎える水谷ペイントは、創業者以来塗料製造一筋に取り組んでこられたそうです。特に先進のテクノロジーを導入して、革新的な商品開発に特化してこられたとお見受けしました。長寿の秘訣がこのへんにもありそうです。
場内は、塗料メーカー独特の刺激臭を予想していたのですがほとんど感じなかった。水谷社長に質してみると、15年前に地域との協調を考えISO認証を取得し、周辺住民から臭わない工場だと喜んでもらっているそうです。

続いて両者のトークセッションを当塾が担当し、私のコーディネートで進行しました。
私の周りで「水谷ペイント」の名前を知っている人は皆無に近い。長い社歴と画期的な商品力がありながら知名度が低いのです。
冒頭、認知されていないのはなぜですか?と社長につっこみを入れたところ、「当社は業界30位なので知名度も低いのです。マスコミでコマーシャルや宣伝もしないからかア~・・・・・」と、困らせてしまいました。

塗料も多くの用途があるのですが、水谷ペイントは建築用塗料に特化しており、販売代理店が販売先ということでした。アサヒペイントのように、家庭用塗料なら直接消費者に販売するためCMも必要なのでしょう。

次に、シックハウスの事例やシックハウス症候群の苦しみなどを問題提起しました。私は「子供受難時代」だと指摘して、13万人の不登校の児童生徒の多くがシックハウスやシックスクールが原因で、シックハウス症候群や化学物質過敏症になり学校へ行きたくても行けない現実を訴えました。
人間の心身に大きなダメージを与える商品を排出することは許されません。企業も行政もこの責任を問われなければならないのにまったく野放しです。アスベストも遅まきながらようやく退場処分になりました。命と健康をけずる物は淘汰されるのは明白です。

私はVOC発生源の石油由来の建材や塗料、接着剤などの製品は近々販売できなくなると明言いたしました。
当塾は常に安全、安心、快適を基本に「いい家」造りのために、活動を続けてきました。対策として先ず自己防衛のために「良品と悪品」を峻別できる賢明な消費者を輩出する「いい家塾」の講座をはじめたのです。健全な消費活動が行政や住宅産業界を正しい方向に転換させるのです。

ようやく強い味方が現れました。まさに正義の味方です。植物由来の塗料の開発に成功した水谷ペイントさんに感謝と共に、今後もっと多くの人々に認知してもらう活動を期待してやみません。私は最後にバイオマスRの技術をもっと進化させて、業界30位から世界のパイオニアになって欲しいと期待を表明しました。宝石も世に出て初めて宝物になります。

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【水谷社長と】

久しぶりに本物に会えた気分になり興奮しました。私たちも応援します。と最後はエールで閉めました。
「大阪に水谷ペイントという小さな巨人が存在した」わくわくしながらの帰路、神崎川に満開の桜が「花笑み」でした。

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