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化学物質過敏症の恐怖

                             塾長  釜中 明

「いのちの林檎」という、ドキュメンタリー映画を観賞した。化学物質過敏症(CS)の主人公が、近所のゴルフ場に散布した農薬散布で息が出来なくなり、母と二人で呼吸のできる場所を探して車で旅に出る。まさに生死をさまようような過酷な日々を余儀なくされた若い女性の記録である。

遂に、水も飲めなくなり生命の危機に瀕した時、命を救ったのは医学ではなく無農薬で栽培されたりんごであったという。



同時に、ご自身のシックハウス体験をもとに、アレルギー科の吹角医師の記念講演があった。

化学物質過敏症の患者は70~90万人と推定され、原因の59%がシックハウスでトップだそうだ。吹角医師は、我が家を大手ハウスメーカーのDハウスで新築した。入居後家族全員がシックハウス症候群&化学物質過敏症になり大変な苦しみを体験された。現在、専門医として多くの患者の治療に貢献しておられる。



いい家塾では、日本住宅の五重苦のトップがシックハウスであると位置づけ、原因と対策を授業している。常々、シックハウス症候群や化学物質過敏症の存在と恐怖を知ってほしいと云ってきた余りにも消費者は無頓着で無防備であることに警鐘を鳴らしてきたのです。

リフォームや新築の我が家に入居後、シックハウス症候群になりさらに化学物質過敏症になる人が益々増加している。しかし、この危険な実態をマスコミは取上げません。それは原因物質の排出企業がメディアのスポンサーであるからです。



住まいには多くの石油化学製品が建材や塗料、接着剤、生活用品などに使われている。これがVOC(揮発性有機化合物)を発散させ室内空気を汚染し、シックハウス症候群の元凶になるのです

安易に高額な家を買う事の怖さを、この映画は警鐘を鳴らしてくれました。「賢明な消費者の輩出」が本塾の目的です。知らない事のつけを払う事の無いよう、自己責任で「良品と悪品」を峻別する消費者になる以外、残念ながら防衛策はなさそうです。


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